国富省 2011 12 18

書名 増税は日本を滅ぼす
著者 東 一夫  エンタイトル出版

 著者の「国富省を設置すべきだ」という見解には、
私も賛成です。
 よくよく考えてみれば、財務省という官庁は、
民間企業で考えれば、経理部門です。
 経理部門が主導する会社は、いったい、どうなるか。
おそらく儲からない、業績が伸びない会社でしょう。
別の言い方をすれば、
「守りの経営に入った会社」と言えるでしょう。
 さて、財務省という官庁は、
日本一の秀才が集まる官庁です。
そういう優秀な頭脳を持った人たちを、
ずっと経理部門に貼り付けておく経営戦略は、
おかしいと思います。
 たとえば、民間企業では、
最も優秀な人材を経理部門に配属するものなのか。
優秀な人材は、その優秀な頭脳を発揮できる部門に置くべきです。
そういう部門がなかったら、新たに作るべきです。
 もちろん、経理部門に置いても間違いではありませんが、
その優秀な頭脳を100%使い切る機会はないでしょう。
これは、国家としては、大いなる損失です。
 日本一の秀才たちの頭脳をどう使うか。
そういう発想が、今の政治家にはないのです。
逆に官僚に使われることに生きがいを感じている政治家が多い。
こんなことを書くと、国民(有権者)は驚くかもしれませんが、
それが現実です。
官僚の方が、政治家と比べて10倍、いや100倍ぐらい頭がいいでしょう。
 しかし、官僚と頭のよさを競争しても無意味なことです。
むしろ、日本一の秀才たちの頭脳をどう使うか。
そういう発想が大事です。
 今の政治家には、「国益」や「国富」という発想はないでしょう。
世界の政治家は、国益や国富のために戦っているのに、
日本の政治家には、そういう気概が欠けていると思います。
































































トップページへ戻る